東京大学をはじめとする国公立大学、早稲田や慶應義塾といった難関私立大学に多数の合格者を輩出し、中学受験志願者数が10年連続1万人を超える進学校、栄東中学・高等学校。その教育改革に創設者の佐藤栄太郎氏と共に奮闘し、今日の確固たる評価を築いてきたのが田中淳子氏である。世界銀行の通訳から教育界に転身した異色の経歴を持つ田中氏に、生徒たちの能力を引き出す教育の秘訣、自らの運命を力強く切り拓いていく要諦をお話しいただいた。
学校法人佐藤栄学園理事長
田中淳子
たなか・じゅんこ
京都府京都市生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業後、世界銀行に就職。通訳兼秘書として東欧を中心としたヨーロッパ各国、アメリカ合衆国などに赴任。帰国後は教員の道に進む。京都、静岡で教壇に立ち、埼玉県では教育委員会の管理職や社会教育施設・青年の家の所長、校長などを歴任。2001年、栄東中学の教頭に着任。2008年12月より栄東中学・高校の校長。2021年4月より同学園の第4代理事長を兼務。