連載 時流を読む
時流を読む
  • 京都大学名誉教授中西輝政

未曽有の危機に直面する日本。だが、その中でよき萌芽は芽生えつつある

岸田首相の訪米は成功裡に終わったが、自民党の凋落ぶりは目を覆うばかりだ。それでも日本の社会は実は一歩も二歩も前進を始めている。国内では経済が徐々に成長軌道に乗り、世界では自由圏の連携も進み、中国、ロシア、北朝鮮に対する抑止力は強化されてきている。政治を除けば、これは隔世の感があり、日本はこの流れに乗って国力を回復し、政情を一日も早く正常化して、未曽有の危機を脱しなくてはいけない。

この記事は約18分でお読みいただけます

京都大学名誉教授

中西輝政

なかにし・てるまさ

昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(共に致知出版社)『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)『帝国としての中国』(東洋経済新報社)など多数。近刊に『覇権からみた世界史の教訓』(PHP文庫)。