歴史教育の偏向が叫ばれて久しい。小学校教師時代からこの現実と闘い、教育の是正に力を尽くしてきた人物がいる。齋藤武夫氏である。氏は教壇を去ったいまも後進育成のための講座を開き、長年培ってきた歴史授業を伝授している。教育に懸ける思いを、授業の実践例とともにお話しいただく。
授業づくりJAPANさいたま代表
齋藤武夫
さいとう・たけお
昭和24年埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退。書店員などを経て59年埼玉県の小学校教師となる。退職後は浦和実業学園中学校で教鞭を執る。現在、授業づくりJAPANさいたま代表、歴史授業研究・大宮教育サークル顧問。独自のテキストをもとに教師に歴史授業を教える講座を各地で行っている。著書に『学校でまなびたい歴史』(産経新聞ニュースサービス)など。