神は死んだ——哲学者ニーチェの刺激に満ちた言葉の数々は、いまなお多くの人々の心を惹きつけてやまない。彼が己の精神の極限まで追求し、人々に訴え続けてきたことは何だったのだろうか。難解なニーチェの思想のエッセンスと、いまの日本人に示唆するものを、評論家の宮﨑正弘氏に繙いていただいた。
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評論家
宮﨑正弘
みやざき・まさひろ
昭和21年石川県生まれ。早稲田大学英文科中退。学生時代に『日本学生新聞』編集長。月刊誌『浪漫』企劃室長。貿易会社経営後、『もうひとつの資源戦争』で論壇へ。著書は文藝、歴史、国際政治・経済の評論や、フィクションなど多岐にわたる。ニーチェに関する著書に『青空の下で読むニーチェ』(勉誠出版)がある。