昨年(2025年)誕生した高市政権は、1年足らずのうちに皇室典範改正という大仕事をやり遂げた。期待を上回る成果と言えよう。しかしここへ来て、気懸かりなことがある。重要な政治判断のいくつかに、本来の高市政権らしからぬ変調が垣間見えることだ。党内やメディア界で総理と志を異にする勢力による包囲網が力を増しつつある中、果たして高市政権は、我が国の大切な国家原則を守り抜くことができるか。真価が問われる局面である。
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京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(共に致知出版社)『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)『帝国としての中国』(東洋経済新報社)等多数。近刊に『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』(ウェッジ)。