渋沢栄一が91年の長い生涯で成した偉業の陰には、明治・大正・昭和と激動の日本を共に駆け抜けた家族の存在があった。栄一の曾孫である雅英氏に、渋沢家を支え続けた人々の生き方を伺うことで、時代を超え現代にも通ずる家族のあり方、繁栄の道が見えてくる(写真:後列中央が父・敬三、右が母・登喜子。前列左から歌子、篤二、栄一、雅英氏、兼子/渋沢史料館所蔵)。
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渋沢栄一記念財団相談役
渋沢雅英
しぶさわ・まさひで
大正14年ロンドン生まれ。昭和25年東京大学農学部卒業。39年(財)MRAハウス代表理事に就任。その後、アラスカ大学、ポートランド州立大学で教鞭を執り、平成6年からは東京女学館理事長・館長を務めた。著書に『太平洋にかける橋 渋沢栄一の生涯』(読売新聞社)など多数。