携帯電話をはじめ、ノートパソコン、デジタルカメラなど幅広い電子機器の小型化に寄与し、いまもモバイルIT社会を支え続けるリチウムイオン電池(充電式電池)。その生みの親が旭化成名誉フェローの吉野 彰氏である。氏はいかにして、商品化が困難とされてきた充電式電池の研究開発を成功へと導いたのか。その弛みない研鑽の歩みを振り返っていただいた。
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旭化成名誉フェロー
吉野 彰
よしの・あきら
昭和23年大阪府生まれ。47年京都大学工学研究科石油化学専攻修了後、旭化成工業(現・旭化成)に入社。60年リチウムイオン電池の基本概念を発表する。平成29年から現職。名城大学大学院理工学研究科教授。日本国際賞をはじめ、これまでに数々の賞を受賞。