価値観を共有できる自由圏の協調。平和を維持するにはこの原則が欠かせない――いまなお続くロシアのウクライナ侵攻や世界規模でのインフレ、さらに3期目に突入し、台湾統一を打ち出してきた中国の習近平政権。世界は大変動の趣である。日本はいまや存亡の危機にあると見なくてはいけない。この厳しい時代を生き抜くには価値観を同じくする自由圏の国々が協調し、歩調を合わせることだ。自由や人権といった価値観と平和とは表裏一体なのである。
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京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(共に致知出版社)『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)『帝国としての中国』(東洋経済新報社)など多数。近刊に『覇権からみた世界史の教訓』(PHP文庫)。