SDGs(持続可能な開発目標)が掲げられて10年が経とうとしているが、我われは日常生活の中でどれほど意識した行動がとれているだろうか――。本業のビジネスを通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現を目指すサラヤの更家悠介社長とユーグレナの出雲 充社長。ソーシャルビジネスの先駆者であるお二人に、未来を切りひらくリーダーに求められる胆力とは何か、語り合っていただいた。
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サラヤ社長
更家悠介
さらや・ゆうすけ
昭和26年三重県生まれ。49年大阪大学工学部卒業。50年カリフォルニア大学バークレー校工学部衛生工学科修士課程修了。翌年サラヤに入社し、取締役工場長に就任。55年に専務取締役、平成元年には日本青年会議所(JC)会頭を務める。10年に代表取締役社長に就任。世界での売上高は1千億円を突破。26年渋沢栄一賞受賞、令和5年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 経済産業大臣賞を受賞。著書に『これからのビジネスは「きれいごと」の実践でうまくいく』(東洋経済新報社)『地球市民宣言』(日経BP)など。
ユーグレナ社長
出雲 充
いずも・みつる
昭和55年広島県生まれ。東京大学農学部卒業後、平成14年東京三菱(現・三菱UFJ)銀行入行。17年ユーグレナ社を創業、代表取締役社長就任。同年12月に世界で初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。世界経済フォーラム(ダボス会議)ヤンググローバルリーダー、第1回日本ベンチャー大賞「内閣総理大臣賞」受賞。経団連審議員会副議長。著書に『僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。』(小学館新書)『サステナブルビジネス』(PHP研究所)など。