世界はいま、文明の大転換期に差し掛かっている。西洋発の近代資本主義システムが行き詰まり、東洋へと熱い視線が注がれる中、我われは何を成すべきなのか。東洋思想の専門家である田口佳史氏と、新時代のリーダー教育に邁進する野田智義氏に、混迷打開の切り札となる東洋思想と日本の果たすべき役割について語り合っていただいた。
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東洋思想研究家
田口佳史
たぐち・よしふみ
昭和17年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、日本映画社入社。47年イメージプランを創業。東洋倫理学、東洋リーダーシップ論の第一人者として知られる。著書に『人生に迷ったら「老子」』『ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義』(ともに致知出版社)『貞観政要講義』(光文社)『超訳孫子の兵法』(三笠書房)など多数。
至善館理事長
野田智義
のだ・ともよし
昭和34年京都生まれ。東京大学法学部卒業後、日本興業銀行入行。ロンドン大学・インシアード経営大学院助教授を経て、平成13年NPO法人アイ・エス・エル(ISL)を創設。17年間にわたる全人格教育の実践を土台に、30年に大学院大学至善館を開校する。マサチューセッツ工科大学経営学修士、ハーバード大学経営学博士。