『致知』はこの10月号で創刊42周年になる。長い道のりであった。歩んできたというより、歩ませていただいたという思いが強い。この長い道のりで各界の一流といわれる人たちに出会い、その謦咳けいがいに触れ、その話を直じかに聞けたことは、僥倖ぎょうこうというより他ない。

「達人のいうこと、真理を学んだ人のいうことは、古今東西一如いちにょである」とはある先達の言だが、本誌の出会った人たちもある点で一如であった。それは「人生は常にこれから」という意識でいまを生きている、ということである。