今夏(2016年)のリオオリンピックで、日本勢はめざましい活躍ぶりをみせ、日本国中を沸かせた。体操男子は団体で金、個人総合でも内村航平選手が大逆転で金メダル。これまで圧倒的な差を見せつけられていた陸上男子の400メートルリレー、卓球男子の団体でも銀を獲得。バドミントンも女子ダブルスで史上初の金を手にした。柔道男子もまた史上初、全7階級でメダルを制覇した。
8年ぶりに日本に銅メダルを持ち帰ったシンクロ女子チームを率いる闘将、井村雅代ヘッドコーチは勝利の要因を「地獄のような猛練習に耐えた成果」と語った。それは種目を問わず、全メダリストに共通の思いであったろう。そしてもう1つ、全メダリストが共通して持っていたもの闘魂である。
闘魂は格闘やスポーツの場だけの専用語ではない。
闘魂とは自分との闘いに勝つということである。この世に生きるすべての人に不可欠な資質である。事実、一道を極めた人は一様に闘魂の大事さを説いている。