鹿児島県を代表する有力企業であるスーパーマーケットのタイヨー。同社がかつて深刻な経営危機に陥った際、再建を主導したのが、清川照美氏である。多額の借入金、周囲の無理解……細腕に抱えきれないほどの試練を乗り越えて掴んだ経営の秘訣、そして幸福の条件。
タイヨー副社長
清川照美
きよかわ・てるみ
1958年鹿児島県生まれ。スーパーマーケット、(株)タイヨーの2代目社長の妻として主婦業に勤しんでいたが、同社の監査役や取締役として経営に参画するようになる。2013年同社の危機に際してMBOを実施し、取締役副社長として社内改革を推進。10年で借入金454億円を完済した。2019年慶應義塾大学大学院MBA修了。タイヨー財団理事長、ケア・サポーターズクラブ鹿児島会長。著書に『崖っぷちの会社を立て直したスーパーな女』(ダイヤモンド社)『覚悟 未来に立ち向かう言葉』(日経BP)がある。