28年前、東芝の技術者だった片瀬邦博さんは長男の啓章さんを突然の交通事故で亡くした。片瀬さんは事故の真相を明らかにしたいという一念で、事故を映像で残すための開発に取り組む。これが後に国内外に広く普及するドライブレコーダーである。開発に至る様々なご苦労を交えながら、これまでの歩みをお話しいただいた。
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元全国交通事故遺族の会理事
片瀬邦博
かたせ・くにひろ
昭和17年長野県生まれ。長野県立松本工業高校卒業後、東芝トランジスタ工場入社。54年東芝半導体営業統括部に転籍。ご子息の事故当時は東芝半導体営業統括部神奈川支社半導体営業企画課長。