「どういうわるいところへ入れられても、そこでありったけの力で生きていく。これが花のこころ。花のいのちです。」中野重治『菊の花』──自らの獄中体験をモチーフにした中野重治の『菊の花』。どのような小さな世界であっても、そこに無限の価値が秘められていることをこの短編は私たちに教えてくれています。
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