看護師から建築家になった戸倉蓉子さん。アナウンサーから弁護士になった菊間千乃さん。ともに未知のフィールドに果敢に挑み、見事に転身を果たしてきた意志の人である。自らの志に従ってユニークな人生を歩んでこられたお二人に、各々の原点や転機を交えながら、志を立て、それを全うする上で大切なことを語り合っていただいた。
弁護士
菊間千乃
きくま・ゆきの
東京都生まれ。平成7年早稲田大学法学部卒業。フジテレビ入社。入社4年目、番組の中継中に5階建てのビルから転落、腰椎圧迫骨折の重傷を負う。在職中に夜間ロースクールに通い司法試験の勉強を始め、19年フジテレビ退社。23年弁護士に。現在も仕事の傍ら、早稲田大学先端法学専攻知的財産LL.M.で勉強を続けている。著書に『私が弁護士になるまで』(文藝春秋)などがある。
ドムスデザイン社長
戸倉蓉子
とくら・ようこ
福島県生まれ。看護師として慶應義塾大学病院に勤務中、人間は環境で生き方が変わることを悟り建築家を志す。リフォーム会社を経て、平成3年プラニングファクトリー設立。イタリア留学後、11年ドムスデザインに社名変更。豊かなライフスタイルを実現する建物を追求する。28年ベトナムにドムスインターナショナル設立。著書に『いい家に抱かれなさい』(日経BPコンサルティング)などがある。