運・鈍・根──古来、言い伝えられてきた人が成功するために必須の3条件である。若い世代には耳慣れない言葉かもしれない。しかし、時代がどう変わろうと、この3条件は物事を成していく上で欠かせない3条件であることに変わりはない。
運を好運と解する人もいるが、必ずしもそうではない。
運は巡り合わせである。どのような時代にどういう両親のもとで生まれるか。また運に恵まれるか、恵まれないか。誰も与り知らぬことである。この捉えどころのない運にどう立ち向かうか。鈍と根で立ち向かえ、とこの言葉は教えているように思われる。