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「人と地球を健康にする」をパーパスに掲げ、ヘルスケアやバイオ燃料などを事業の柱に展開する㈱ユーグレナ。出雲 充氏が同社を創業したのは2005年、25歳の時だ。500回に及ぶ失敗と挑戦を乗り越え、世界初のミドリムシ(学名:ユーグレナ)食用屋外大量培養に成功して以来、大学発ベンチャー企業として東証一部上場を果たし、20年にわたりイノベーションを起こし続けてきた。前期(2024年12月期決算)の売上高は476億円で過去最高を更新。持続可能な社会の実現に向けて飽くなき挑戦は続く。その歩みはまさに「磨すれども磷がず」そのものといえるだろう。昨年(2024年)12月に開催された弊社主催「徳望を磨く人間学塾」での出雲氏の講話録をここに紹介する。
ユーグレナ社長
出雲 充
いずも・みつる
昭和55年広島県生まれ。東京大学農学部卒業後、平成14年東京三菱(現・三菱UFJ)銀行入行。17年㈱ユーグレナを創業、代表取締役社長就任。同年12月に世界で初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。24年東証マザーズ上場、26年東証一部上場。世界経済フォーラム(ダボス会議)ヤンググローバルリーダー、第1回日本ベンチャー大賞「内閣総理大臣賞」受賞。著書に『僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。』(小学館新書)『サステナブルビジネス』(PHP研究所)など。