2007年、老舗日本料亭・船場𠮷兆が起こした食品偽装問題は世間を震撼させた。経営陣の一人であった湯木尚二氏はいかにしてどん底から這い上がり、再び大阪の地で高級日本料理屋を4店舗経営するまでになったのか。苦境の末に掴んだ人生の真理と共に、今日までの歩みを伺った。
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日本料理湯木店主
湯木尚二
ゆき・しょうじ
昭和44年大阪府生まれ。高校1年生の頃から実家である船場吉兆本店でアルバイトを始め、大学卒業後入社。平成7年、船場吉兆心斎橋店オープンに伴い店長に就任。11年福岡に新店舗を進出させる。19年食品偽装問題が露呈し、翌年1月に退職を余儀なくされた。22年10月に「南地ゆきや。」を開業し、23年3月に大阪・北新地に「日本料理 湯木」を開業。昨年9月に大丸心斎橋店に出店。現在、大阪で4店舗を経営する。