東京・多摩の緑豊かな丘に、幼稚園児から大学生まで延べ1万人の学生が集う学び舎が広がっている。〝最後の私塾創立者〟小原國芳が、教職員や生徒と雑木林を開墾して創設した玉川学園である。苦学の中で真の人間をつくる教育を求め、己の一切を注いで理想の学校を現実にしたその足跡、言葉は開拓者としての気概、夢に溢れている。
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学校法人玉川学園理事長
小原芳明
おばら・よしあき
昭和21年東京都生まれ。玉川学園小学部・中学部を経て、高等部2年次渡米。マンマス大学卒業後、スタンフォード大学大学院修了。62年玉川大学文学部教授。国際教育室長、通信教育部長、副学長を歴任し、平成6年より学校法人玉川学園理事長・玉川大学学長・玉川学園学園長。令和3年より日本私立大学協会会長。