引きこもりや不登校、家庭内暴力、虐待、非行、自殺未遂など、心に闇を抱える子どもたちに寄り添い続ける1人の若きリーダーがいる。NPOスチューデント・サポート・フェイス代表理事の谷口仁史氏、39歳。アウトリーチと呼ばれる訪問支援の達人だ。幾多の修羅場を乗り越え、7,000人以上の子どもたちを社会復帰へと導いてきたその道のりを伺った。
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NPOスチューデント・サポート・フェイス代表理事
谷口仁史
たにぐち・ひとし
昭和51年佐賀県生まれ。在学中からボランティアで不登校、ニートなどの状態にある子ども・若者へのアウトリーチ(訪問支援)に取り組む。平成15年佐賀大学文化教育学部卒業後、NPOスチューデント・サポート・フェイス設立、専務理事に就任。18年より現職。これまで委託事業を含む約16万6,000件の相談活動、約1万4,000件のアウトリーチに携わってきた。その他、内閣府の「子ども・若者育成支援推進点検・評価会議」をはじめ、数多くの政府系委員も務める。