長年日本語教育に携わっている明治大学教授の齋藤 孝氏は、「声に出して読みたい日本語シリーズ」「速音読シリーズ」など数々のベストセラーを生み出してきた。無類の読書家として知られるお笑い芸人・又吉直樹氏は小説『火花』でお笑い芸人として初の芥川賞受賞という快挙を成し遂げ、小説やエッセイの執筆など精力的な活動を続けている。その二人が縦横に語り合う、人格形成のもととなった読書体験、忘れ難き名作——。
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お笑い芸人、作家
又吉直樹
またよし・なおき
昭和55年大阪府生まれ。高校卒業と同時に上京し、平成11年吉本総合芸能学院(NSC)東京5期生として入学。15年お笑いコンビ「ピース」を結成。27年『火花』(文藝春秋)で第153回芥川賞受賞。著書に『劇場』(新潮社)『人間』(毎日新聞出版)『東京百景』(角川文庫)など多数。
明治大学教授
齋藤 孝
さいとう・たかし
昭和35年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『楽しみながら1分で脳を鍛える速音読』『齋藤孝のこくご教科書 小学一年生』『国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル』『国語の力がもっとグングン伸びる1分間速音読ドリル2』(いずれも致知出版社)など多数。