渋沢栄一の令孫でエッセイストの鮫島純子さんは現在97歳。幼い頃の新渡戸稲造との偶然の出会いで人生の真理に目覚め、霊覚者・五井昌久との邂逅によって揺らぐことのない信念を得て人生を歩んできた。道を求め安心立命ともいえる境地に至った鮫島さんはいま何を思い、何を後世に伝えたいと考えているのか。長年の親交がある文学博士の鈴木秀子さんとともに語り合っていただいた。
エッセイスト
鮫島純子
さめじま・すみこ
大正11年東京生まれ。昭和17年結婚。祖父は渋沢栄一、父は栄一の三男で実業家の渋沢正雄。著書に『なにがあっても、ありがとう』(あさ出版)『毎日が、いきいき、すこやか』(小学館)『祖父・渋沢栄一に学んだこと』(文藝春秋)など。
新渡戸稲造©国立国会図書館「近代日本人の肖像」
文学博士
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本で初めてエニアグラムを紹介したことで知られる。国際コミュニオン学会名誉会長。著書に『幸せになるキーワード』(致知出版社)『9つの性格』(PHP研究所)など。最新刊に本連載の感動的な話をまとめた『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』(致知出版社)。