「天才」「鬼才」「異端児」……。落語の常識を覆す語り口で一世を風靡し、数々の異名を取った稀代の落語家・立川談志。談志の18番目の直弟子にして、数多の著作で師の教えを伝承する立川談慶氏に、過酷な修業時代を振り返っていただき、人生・仕事の支えにしてきた立川談志の教えについて伺った。
落語立川流真打
立川談慶
たてかわ・だんけい
昭和40年長野県生まれ。63年慶應義塾大学卒業後、ワコール入社。3年間のサラリーマン生活を経て、平成3年立川流Aコースに入門。「立川ワコール」を名乗る。12年二つ目に昇進を機に、立川談志による命名で「立川談慶」に改名。17年真打昇進。現在は落語のみならず、著作や講演活動を通して立川談志の教えを広く伝えている。著書に『落語を知ったら、悩みが消えた』(三笠書房)『武器としての落語:天才談志が教えてくれた人生の闘い方』(方丈社) など多数。