ロンドン五輪ボクシング・ミドル級で日本人初となる金メダルを獲得し、現在WBA世界ミドル級スーパー王者に君臨する村田諒太氏、35歳。プルデンシャル生命保険で前人未踏の業績を上げ、世界の生保営業パーソンの上位0.01%に到達した金沢景敏氏、42歳。二人はいかにして挫折経験を乗り越え、それぞれの分野で世界の頂点に立ったのか。その努力の歩みを振り返ると共に、自己との向き合い方、一流プロの心構え、道を切り開くために必要なこと、結果を出す人と出せない人の差に迫った。
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WBA世界ミドル級スーパー王者
村田諒太
むらた・りょうた
1986年奈良県生まれ。中学1年でボクシングを始め、南京都高校(現・京都廣学館高校)時代に高校5冠を達成。2004年東洋大学に進学し、1年次に全日本選手権優勝。しかし北京五輪出場を逃し、現役引退。2008年より5年間、東洋大学の職員兼ボクシング部コーチとして勤務。2009年現役復帰し、全日本選手権3連覇を果たす。2012年ロンドン五輪ボクシング・ミドル級で日本人初の金メダルを獲得。同年、紫綬褒章受章。2013年プロに転向。2017年WBA世界ミドル級タイトルマッチに勝利し、世界王者に。翌年1度防衛した後、王座陥落するも、2019年王座奪還。プロ戦績は16勝2敗。著書に『101%のプライド』(幻冬舎)。
AthReebo社長
金沢景敏
かなざわ・あきとし
1979年大阪府生まれ。2005年京都大学工学部卒業後、TBS入社。2012年プルデンシャル生命保険に転職。1年目にして同社の国内営業社員約3200人中1位(個人保険部門)に輝く。3年目には、卓越した生命保険・金融プロフェッショナル組織として知られるMDRT(Million Dollar Round Table)の6倍の基準であるTOT(Top of the Table)に到達。最終的にはTOT基準の4倍の成績を上げ、個人の営業マンとして伝説的な数字をつくった。2020年10月同社を退職すると、人生トータルでアスリートの生涯価値を最大化し、新たな価値と収益を創出するAthReeboを起業、代表取締役に就任。著書に『超★営業思考』(ダイヤモンド社)。