かつて保守論壇の象徴的人物だった福田恆存。その残した言葉は、いまもなお日本人の心に強く響くものがある。福田恆存がその評論活動をとおして伝えようとした思いはどのようなものだったのだろうか。学生時代から氏に親しく薫陶を受け、全集刊行などに関わってきた佐藤松男氏に語っていただいた。
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現代文化會議代表
佐藤松男
さとう・まつお
昭和22年東京都生まれ。学生時代に福田恆存氏に出会い、氏の命名による現代文化會議(前身 日本學生文化會議)を主宰。『福田恆存全集』の刊行に際して氏の依頼により年譜などの資料作成、収録作品の整理、配列を担当。著書に『滅びゆく日本へ 福田恆存の言葉』(河出書房新社)などがある。