人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また『絶望』という観念にも同様にあざむかれる事がある
──太宰 治『パンドラの匣』
『パンドラの匣』は病で死と直面しながらも、人生を明るく精いっぱい生きる青年を主人公とした希望に溢れた太宰 治の長編小説です。苦難の中にあっても決して失われることのない希望という光。その光を見つめながら歩むことが人生を生かすことを、この作品は教えてくれています。
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国際コミュニオン学会名誉会長
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本にエニアグラムを紹介。本誌連載をもとにした『名作が教える幸せの見つけ方』(致知出版社)など著書多数。近刊に『親子のための対話読書のすすめ』(グッドブックス)。