2017年4月号
特集
繁栄の法則
インタビュー③
  • プルデンシャル生命保険エグゼクティブ・ライフプランナー石井清司

仕事を通じて
知恵と人間性と
勇気を養い続ける

優れた営業マンが鎬を削る生命保険会社において、2度にわたる日本一をはじめ、常に上位の営業成績を収め続けてきた石井清司氏。卓越した実績はいかに生み出されてきたのか。一流営業マンの仕事ぶりや考え方をつぶさに伺い、繁栄を築く仕事の条件を考えた。

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コアなお客様は1,000人

──石井さんは、プルデンシャル生命保険の草創期のメンバーとして、ご自身の営業活動を通じて会社を牽引してこられたそうですね。

私どもの会社は営業の世界のオリンピックみたいなところでしてね。いろんな業界の優秀な営業マンをスカウトしてきて、専門教育を施して営業してもらっているので、うちでトップを取るのはオリンピックのゴールドメダルを取るみたいに大変なんです(笑)。
おかげさまで、私は営業成績で2回トップを取らせていただきましたけど、いま4,000人弱いる現役営業社員の中で、2回トップを取った人間は私しかいないんです。最近は順位を意識することはなくなりましたけれども、10年くらいはいつでもトップが狙える位置につけていました。

──実績を上げるために、力を入れてこられたことは何ですか。

やはりいかにファンを育てるか、いかに営業マンとしての自分のファンになっていただくかということです。私の活動の大きな力になっているのは、何と言っても長年一緒に時間を積み重ねてくださったコアなお客様ですからね。

──石井さんのファンというと、何人ほどいいらっしゃるのですか。

自分のほうからファンと言うのもなんですが(笑)、コアな方は概ね1,000人くらいですかね。
芸能人にとってもスポーツ選手にとっても、ファンは大切な存在だと思いますが、ファンになるきっかけって感動だと思うんです。
ですから、一緒に時間を費やす中で、「この人とお付き合いしてよかった」「やっぱり石井さんじゃないとダメだ」と思っていただく。何かそういうサプライズがないとファンにはなっていただけないと思うんです。
それから、出会いを大事にすることはすごく重要ですね。ただ、何でもかんでも出会いが深いご縁に発展していくわけではありません。類は友を呼ぶで、自分の人間性や生き方に似たような人がお客様になってくださり、ファンにもなっていただけるものだと思いますから、こんな方がお客様になってくださったら嬉しいなと思うような、そういう人間を自分自身が目指していくことが大事ですね。

プルデンシャル生命保険エグゼクティブ・ライフプランナー

石井清司

いしい・きよし

昭和33年広島県生まれ。55年広島修道大学卒業後、大手旅行会社入社。64年1月プルデンシャル生命保険に転職。平成5年エグゼクティブ・ライフプランナー認定。営業成績日本一に2度輝く。MDRT日本会会長やJAIFA理事など生命保険業界団体の要職を歴任する。