困難を極める脳外科手術において、患者の負担を極限まで抑える「鍵穴手術」を編み出し、世界中で活躍した〝神の手を持つ男〟福島孝徳医師。生前、日本で衣鉢を継ぐ愛弟子を数多く育てたが、その筆頭に挙げられるのが森山脳神経センター病院(東京都)の根本暁央医師だ。〝神〟と仰がれる領域にまで達した師にいかに食らいつき、自らを高めてきたのか。
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森山脳神経センター病院副病院長
根本暁央
ねもと・あきお
医学博士。昭和41年千葉県生まれ。平成4年東邦大学医学部卒業。東邦大学附属大森病院脳神経外科研修医、助教授を経て、福島孝徳医師の導きにより17年米国ノースカロライナ頭蓋底手術センター研究員、デューク大学脳神経外科研究員。19年福島孝徳記念病院脳神経外科部長。24年森山記念病院脳神経外科頭蓋底外科部長、福島孝徳脳神経センター長。27年森山脳神経センター病院副病院長。