「のう、おぬし、生きることは辛いものじゃが、生きておる方がなんぼよいことか」田宮虎彦『足摺岬』(前編)──人生に失望し、自ら命を絶とうとした若者を救ったのは、同じように人生のどん底を味わいながら生きた人々のさりげない温かさでした──。田宮虎彦の代表作『足摺岬』は人が生命の炎を灯す原点を教えられる小説です。
この記事は約7分でお読みいただけます
SNSにシェア