千利休居士を祖とする茶道家元の裏千家。「和敬清寂」の心を大切に、約500年にわたって代々その道統を守り継いできた。第十六代家元の千宗室氏は、「茶道とは人間にとって大切なものは何か、いかに生きるべきか、を学ぶ人倫の道でもある」と説く。氏はいかにして修行を積み、先師からの薫陶を受け、道を深めてこられたのか。懇意にされている臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺氏と共に、人間学談義に花を咲かせた。茶と禅に通底する教えは私たちに多くの学びを与えてくれる。
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茶道裏千家第十六代家元
千 宗室
せん・そうしつ
昭和31年京都府生まれ。同志社大学卒業。臨済宗大徳寺管長・僧堂師家の中村祖順老師のもとで参禅得度、斎号「坐忘斎」を受く。祖順老師没後、妙心寺の盛永宗興老師のもとで参禅。平成14年12月裏千家家元継承。今日庵庵主として宗室を襲名。
臨済宗円覚寺派管長
横田南嶺
よこた・なんれい
昭和39年和歌山県新宮市生まれ。62年筑波大学卒業。在学中に出家得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行。平成3年円覚寺僧堂で修行。11年円覚寺僧堂師家。22年臨済宗円覚寺派管長に就任。29年12月花園大学総長に就任。著書に『禅の名僧に学ぶ生き方の知恵』『十牛図に学ぶ』『臨済録に学ぶ』『無門関に学ぶ』(いずれも致知出版社)など多数。