高校女子サッカー界と高校男子バスケ界でその名を轟かせる名門校がある。全国最多となる17回の日本一に輝く常盤木学園高校サッカー部と、10回の頂に立つ福岡第一高校男子バスケットボール部。それぞれのチームを創部から率いる阿部由晴氏と井手口孝氏に、窮苦の日々を乗り越え、常勝軍団を築き上げた足跡を語り合っていただいた。そこから見えてくる勝利に導く指導者の条件とは――。
この記事は約25分でお読みいただけます
常盤木学園高等学校サッカー部監督
阿部由晴
あべ・よしはる
昭和37年秋田県生まれ。60年東北学院大学卒業後、教員免許を取得するため仙台大学に編入。同時期に地域少年団のサッカーコーチを経験し、指導者としてのキャリアをスタートさせる。複数の学校の教職を経て、平成7年常盤木学園高等学校に赴任、サッカー部を創部。5回の全日本高等学校女子サッカー選手権大会優勝をはじめ、これまで17回日本一に導く。著書に『なでしこの父』(エイチエス)『常盤木式女子力の育み方』(ベースボール・マガジン社)がある。
福岡第一高等学校男子バスケットボール部監督
井手口 孝
いでぐち・たかし
昭和38年福岡県生まれ。62年日本体育大学卒業後、中村学園女子高校に赴任。平成6年福岡第一高校に就任し、男子バスケットボール部を創部。創部5年目にインターハイ初出場。16年インターハイ優勝。過去インターハイ優勝5回(平成16年、21年、28年、令和元年、4年)、ウインターカップ優勝5回(平成17年、28年、30年、令和元年、5年)を数える。著書に『できるさ。』(青志社)『走らんか!』(竹書房)がある。