人気の焼き菓子ダックワーズの生みの親として知られるパティシエ・三嶋隆夫氏。三嶋氏が経営する福岡市のフランス菓子16区は、2026年に創業45周年を迎える。若き日、日本やフランスで厳しい修業に明け暮れ、81歳の現在もなおスタッフと共に妥協なき菓子の一道を歩み続ける三嶋氏に、今日までの半生を辿りつつ、仕事の流儀を伺った。
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フランス菓子16区オーナーシェフ
三嶋隆夫
みしま・たかお
昭和19年北海道生まれ。大学卒業後、帝国ホテルに入社し、菓子職人としての礎を築く。スイスのルツェルン、南仏ニース、フランスのパリと4年余にわたり菓子職人として修業を重ねる。パリの16区にある洋菓子店アクトゥールで日本人初のシェフに就任。55年帰国し、翌年福岡市でフランス菓子16区をオープンする。人気の焼き菓子・ダックワーズの考案者としても知られる。平成19年度「現代の名工」受賞、27年黄綬褒章受章。