いま、日本でひきこもり状態にある人の数は、生産年齢人口において約146万人、50人に1人に及ぶという。人口減少が急速に進む我が国にとり、早急に対応が求められる重要課題の一つと言えるだろう。こうした中、秋田県北部にある藤里町が、ひきこもりをゼロにした町として注目を集めている。活動を主導した菊池まゆみさんの取り組みと、活動に懸ける思いを通じて、我が国が直面する課題解決のヒントを探りたい。
【写真=2010年、藤里町に開設された就労支援施設「こみっと」の前で】
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藤里町社会福祉協議会会長
菊池まゆみ
きくち・まゆみ
昭和30年秋田県生まれ。大学進学を機に上京し、結婚。その後帰郷し、平成2年藤里町社会福祉協議会に入社。事務局長を経て、27年同協議会会長に就任。令和3年より秋田県社会福祉協議会副会長を兼務。全国社協会長表彰、日本地域福祉学会地域福祉優秀実践賞、エイボン女性年度賞など受賞歴多数。著書に『「藤里方式」が止まらない』(萌書房)がある。