日本が誇る世界的指揮者・佐渡裕氏、58歳。巨匠レナード・バーンスタインや小澤征爾氏らに師事し、ヨーロッパの一流オーケストラで毎年数多くの客演を重ねている。佐渡氏は小学生の頃から、将来指揮者になると思い描いていたという。その夢を叶えた背景にはもちろん才能もあっただろう。しかし、それ以上に運や縁を引き寄せる人並み外れた情熱、努力があったことは紛れもない。いかにして「世界の佐渡 裕」は生まれたのか。佐渡氏の活動を支援している大和証券グループ本社顧問・鈴木茂晴氏に迫っていただいた。
この記事は約29分でお読みいただけます
指揮者、トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督
佐渡 裕
さど・ゆたか
1961年京都府生まれ。1984年京都市立芸術大学音楽学部卒業。1989年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。1995年第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール優勝。2015年9月より、オーストリアを代表し100年以上の歴史を持つトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務める。著書に『棒を振る人生』(PHP新書)など。
大和証券グループ本社顧問、日本証券業協会会長
鈴木茂晴
すずき・しげはる
1947年京都府生まれ。1971年慶應義塾大学経済学部卒業後、大和證券入社。引受第一部長、専務取締役などを経て、2004年大和証券グループ本社取締役兼代表執行役社長、大和証券代表取締役社長。2011年大和証券グループ本社取締役会長兼執行役、大和証券代表取締役会長。2017年大和証券グループ本社顧問。同年7月日本証券業協会会長に就任。