「漂泊の詩人」と称され、「天 我が材を生ずる 必ず用あり」の一節で有名な「将進酒」の生みの親である詩人・李白。その生涯は、求職と失意の遍歴に彩られている。長年李白の作品に親しんでこられた宇野直人氏に、その数奇な生涯と、「将進酒」の名句が生まれた背景をお話しいただいた。
共立女子大学国際学部教授
宇野直人
うの・なおと
昭和29年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方書店)『漢詩名作集成/中華編』(明徳出版社)、共著に『李白』『杜甫』(ともに平凡社)。