刀鍛冶を営む家系に生まれ、若くして高松宮賞など数々の権威ある賞を受賞してきた当代随一の刀鍛冶、吉原義人氏、75歳。いまなお現役を貫く吉原氏に、人生の歩みとともに、品格ある優れた日本刀をつくる要諦、日本刀に懸ける熱い思いを語っていただいた。
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刀鍛冶、日本刀鍛錬道場代表
吉原義人
よしはら・よしんど
昭和18年東京生まれ。幼少期から弟とともに刀鍛冶であった祖父・初代国家に日本刀づくりの手ほどきを受ける。40年文化庁認定刀匠。20代で高松宮賞をはじめ数々の賞を受賞、39歳の時に史上最年少で刀鍛冶の最高位である無鑑査認定を受ける。「伊勢神宮の御神刀」の作刀に三度指名、アメリカのメトロポリタン美術館やボストン美術館にも作品が所蔵されている。東京都無形文化財保持者。東京葛飾区にある日本刀鍛錬道場代表。