フランス初の茶懐石料理店として開業し、約1年でパリミシュラン1ツ星を獲得した「茶懐石 秋吉」。オーナーシェフを務める秋吉雄一朗氏は10代の頃から老舗料亭「瓢亭」で修業を積み、異国の地で日本料理の伝承に心血を注いでいる。氏を突き動かすものは一体何か――。山坂を乗り越えてきた歩みと日本料理に懸ける思いを伺った。
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「茶懐石 秋吉」オーナーシェフ
秋吉雄一朗
あきよし・ゆういちろう
昭和59年福岡県生まれ。平成15年高校卒業後、瓢亭にて10年間修業。25年在パリOECD(経済協力開発機構)大使公邸料理長に就任。29年外務大臣表彰受章。帰国後、令和3年JR博多駅ホームにラーメン店「明鏡志水」オープン。5年パリに「茶懐石 秋吉」を開業。6年パリミシュラン一ツ星を獲得。以来2年連続で一ツ星に選出。