北方四島は70年以上、不法占拠されてきた。この歴史認識は絶対に譲ってはいけない。日本にとって四島の主権の返還こそ最重要課題なのだ——日露交渉の行方が注目されている。その軸となるのが北方四島の帰属である。四島が日本固有の領土であることは明白だ。だが、領土問題の解決には数100年の歳月を要することも忘れてはならない。焦って前のめりになり、相手の術中にはまる愚は決して許されない。
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京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(ともに致知出版社)『国民の文明史』(PHP文庫)など。近著に『日本人として知っておきたい世界史の教訓』(育鵬社)がある。