「この道より我を生かす道なし この道を歩く」。本誌今号の特集テーマに掲げた名言でもつとに有名な文豪・武者小路実篤。生涯に執筆した作品は7,000篇を超え、活動は文筆にとどまらず、書画、そして「新しき村」の創設にも及んだ。己の理想に向かい、ひたすら歩み続けた実篤の横顔について、武者小路実篤記念館の伊藤陽子氏に伺った。
(提供=武者の小路実篤記念館)
武者小路実篤記念館副主幹、首席学芸員
伊藤陽子
いとう・ようこ
東京都生まれ。武蔵大学人文学部日本文化学科卒業後、調布市武者小路実篤記念館の学芸員に。現在、同館の副主幹、首席学芸員。令和4年同記念館より刊行された『武者小路実篤名言集 生きるなり』の編集を務める。