「あの二人は隔てのない中に礼儀があって、夫婦にしては少し遠慮をし過ぎているようだと云うのであった」森 鷗外『じいさんばあさん』——超高齢社会を迎えた日本では、老後の生き方、そして死というものに対する人々の関心が高まっています。森鷗外の短篇小説『じいさんばあさん』は、晩年を考える上でとても示唆に富んだ作品です。様々な苦労を乗り越えた後の老夫婦の喜びが伝わってきます。
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国際コミュニオン学会名誉会長
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本にエニアグラムを紹介し、各地でワークショップなどを行う。著書に『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』『幸せになるキーワード』(共に致知出版社)『こども聖書』(すばる舎)『死にゆく人にあなたができること』(あさ出版)など。