九州・岡藩の儒学者・関 一楽が著した『冥加訓』という書物がある。人間は誰でも天から与えられた職分があり、人の道に則ってその職分を全うすることの大切さなどを説いた書である。私たち現代人の生き方にも様々な示唆を与える『冥加訓』の教えを、地元・大分県竹田市の研究家である本田耕一氏に紐解いていただいた。
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「冥加訓を読む会」代表
本田耕一
ほんだ・こういち
昭和18年大阪府生まれ。39年竹田市役所入庁。竹田市立歴史資料館水琴館・古文書講座講師などを歴任し平成4年から図書館長。6年退職。著書(共著)に『三宅山御鹿狩絵巻』(京都大学学術出版会)など。