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2025年6月号
追悼
追悼・三戸岡道夫氏
3
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去る4月1日、弊誌でもお
馴染
なじ
みの作家・
三戸岡道夫
みとおかみちお
氏がお亡くなりになりました。享年97でした。
三戸岡氏は1928年静岡県生まれ。戦後の混乱期に東京大学法学部へ進学し、卒業後は協和銀行(現・りそな銀行)へ入行。30年にわたる銀行マン生活の末に副頭取まで務めました。
当時の協和銀行は大手行の
後塵
こうじん
を拝していたと
述懐
じゅっかい
する三戸岡氏は、自分たちが勉強して優秀な行員にならなければと奮起。入行2年目に、自ら若手の仲間を集めて勉強会を立ち上げました。後に同行の研修部門設立にも結びついたというその行動力と、組織全体のレベルアップを図ろうとする視座の高さには感服させられます。
小説は大学時代に書き始め、銀行入行後の激務の中でも活動を継続。処女作『降格を命ず』で作家デビューを果たしたのは60歳の時でした。しばらくは経済小説に健筆を振るい、次第にその軸足を歴史小説に移し、『
保科正之
ほしなまさゆき
』などの作品を発表。二宮尊徳の功績や哲学をいまの世に知らしめたいと筆を執った『二宮金次郎の一生』は、発刊から20年以上経ついまも売れ続ける代表作となりました。
『致知』には、2008年6月号の対談にご登場いただいて以来、誌面を通じて人生に対する貴重な示唆を与え続けてくださいました。創刊以来一貫して人間学を追究してきた弊誌の編集方針に深い共感を示してくださり、弊誌主幹・藤尾秀昭の『小さな修養論②』にまえがきをお寄せいただいた他、弊社刊の書籍『親子で学びたい二宮金次郎伝』でも評判を呼びました。
「自分の仕事、自分の会社を愛するからこそ、よりよい仕事ができ、よい人生が送れる」「
熟慮
じゅくりょ
断行よりも断行熟慮。まず行動することが大事」。後進へのメッセージはいまも心に響きます。
弊誌45周年には、次のご祝辞を
賜
たまわ
りました。
「人間が、よき人生を送るのも、よき仕事を展開するのも、その根底にあるのは人間学である。『致知』を貫くその人間学は、最高のものである。私の人間学も『致知』の中で『あっ、これだ』と思ったところを、蓄積したものが多い。従って毎月『致知』が配達されてくるのが、待ち遠しく思われる。
従って創刊45年を迎えた『致知』は、今後も100年、200年、地球の年令と同じく発展していくであろう」
三戸岡氏のご期待にお応えすべく、弊誌は一層の誌面充実を図ってまいります。
生前のご厚情に深謝し、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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