ここに不屈不撓の精神で幾度も節を乗り越えてきた2人の経営者がいる。卓越したリーダーシップで海外展開を推進し、アサヒグループを世界的なビール・飲料ブランドへと育て上げた小路明善氏。先代の急逝を受けて王将フードサービスの経営のバトンを引き継ぎ、世のため、人のための経営改革で過去最高の売上高へと導いた渡邊直人氏。互いを認め合う両氏に、経営における歓喜と悲哀を交えながら、人生・仕事を発展させる要諦を語り合っていただいた。
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アサヒグループホールディングス会長
小路明善
こうじ・あきよし
昭和26年長野県生まれ。50年青山学院大学を卒業後、アサヒビール入社。平成13年執行役員。15年アサヒ飲料常務取締役企画本部長。19年アサヒビール常務取締役兼常務執行役員。23年同社社長に就任。28年アサヒグループホールディングス社長、令和3年会長兼取締役会議長を経て、7年より現職。日本経済団体連合会副会長、日韓経済協会会長、青山学院大学特別招聘教授も務める。
王将フードサービス社長
渡邊直人
わたなべ・なおと
昭和30年大阪府生まれ。54年桃山学院大学を卒業後、王将チェーン(現・王将フードサービス)入社。関東エリアマネージャー、常務を経て、平成25年前社長の大東隆行氏の死去に伴い、社長に就任。原材料の国産化や最新鋭の餃子製造機械を備えた東松山工場の建設をはじめ、経営改革を断行し一層の躍進を遂げる。