明治4年創業の老舗「柿安本店」に鳴り物入りで入社以来、総菜をはじめ次々と新しい業態を同社に根づかせた興 十郎氏。その根底には思いやりを形にするという、料理人としての信念があった。現在は料理アドバイザーとして新たな挑戦に乗り出した興氏に、料理人としての歩みの中で摑んだ人生の要訣をお話しいただいた。
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料理アドバイザー
興 十郎
おき・じゅうろう
昭和33年鹿児島県生まれ。中央工学校卒業。ホテルパインヒルで六店舗の総料理長を務めた後、平成8年柿安本店に入社。28年同社東京本部執行役員商品部総料理長を辞して料理アドバイザーとして独立し、現在に至る。