迫力ある突っ張り相撲で多くのファンを沸かせた元大関の千代大海。大関在位65場所は、歴代1位タイとしていまだ破られていない大記録である。現在は相撲部屋の名門・九重部屋の第十四代九重親方として、弟子たちの指導に心血を注ぐ九重龍二氏に、師匠である大横綱・千代の富士との魂の師弟関係、そこから得た人生を導く出逢いの要諦をお話しいただいた。
この記事は約11分でお読みいただけます
第十四代九重親方
九重龍二
ここのえ・りゅうじ
昭和51年大分県出身。元大関・千代大海。中学卒業後、大横綱・千代の富士が親方を務める九重部屋に入門。平成4年に初土俵。11年大関に昇進。戦歴771勝528敗休場115。幕内最高優勝3回。大関在位65場所という歴代1位タイの大記録を持つ。22年現役引退。28年九重部屋を継承。