松岡和子さんは、28年の歳月をかけてシェイクスピアの戯曲37作品を訳し、2021年5月『シェイクスピア全集』33巻を完結させた。若い頃、シェイクスピアの大きさに圧倒され遠ざかっていた松岡さんが、翻訳に取り掛かったのは54歳の時。訳を続ける中で味わった苦労やシェイクスピアの魅力についてお話しいただいた。
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翻訳家
松岡和子
まつおか・かずこ
昭和17年旧満州生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。東京医科歯科大学教養学部で英語を講じる傍ら翻訳、演劇評論を続ける。現在同大学名誉教授。2021年5月『シェイクスピア全集』全33巻(ちくま文庫)を完結。この他に『繪本シェイクスピア劇場』(講談社)『「もの」で読む入門シェイクスピア』(ちくま文庫)『深読みシェイクスピア』(新潮文庫)など著書多数。