弓道の神髄を経営に生かし、高級チョコレートメーカー・ゴディバジャパンの社長として、就任から5年間で売上高を2倍に伸ばしたジェローム・シュシャン氏。一方、世界一過酷なモータースポーツ競技といわれるダカール・ラリーで、世界最多連続出場33回、世界最多連続完走20回という、2つのギネス記録を持つ菅原義正氏。闘う世界は違えども、果てなき挑戦心を抱き、道を切り拓いてきたお2人の姿は共通している。33年前の運命的な出逢い、今日に至るまでの歩み、そこから摑んだ成功の条件とは――。
日本レーシングマネージメント会長
菅原義正
すがわら・よしまさ
昭和16年北海道生まれ。拓殖大学卒業。40年第1回モーターファン・コンバインドラリーに出場し、デビューを果たす。以後、国内のレースを中心に活躍する。44年日本レーシングマネージメント設立、社長に就任。58年パリ‐ダカール・ラリーに初出場し、平成20年世界最多連続出場(25回)がギネスに認定。その後も記録を更新し続け、28年に33回連続出場を達成した。世界最多連続完走20回のギネス記録も保持している。
ゴディバ ジャパン社長
ジェローム・シュシャン
Jereme Chouchan
1961年フランス生まれ。HEC Paris経営大学院卒業。1983年在学中に旅行で初来日したのを機に日本文化に興味を持ち、29歳で弓道を始める。フランス国立造幣局、ラコステ北アジアディレクター、LVMHグループ・ヘネシーのディレクター、リヤドロ ジャパン社長などを経て、2010年より現職。同年国際弓道連盟理事就任、2013年弓道錬士5段取得。著書に『ターゲット ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?』(高橋書店)がある。