「炎のマエストロ」と呼ばれる世界的指揮者の小林研一郎氏と『地球交響曲 第九番』に挑む映画監督の龍村 仁氏は、共に1940年4月生まれの80歳。分野こそ異なるものの、いまなお新しい何かを創造しようと情熱を燃やし続けている。お二人はいま何を求め、どのような思いで目の前の仕事に取り組んでいるのか。映画制作を通して再び出会ったお二人が語り合う人生と仕事の要訣。
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指揮者
小林研一郎
こばやし・けんいちろう
昭和15年福島県生まれ。東京藝術大学作曲科、指揮科の両科を卒業。49年第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞を受賞。その後、多くの音楽祭に出演するほか、ヨーロッパの一流オーケストラを多数指揮。平成14年の「プラハの春音楽祭」では、東洋人として初めてチェコ・フィルを指揮。ハンガリー国立フィル桂冠指揮者、名古屋フィル桂冠指揮者、日本フィル音楽監督、東京藝術大学教授、東京音楽大学客員教授などを歴任。
映画監督
龍村 仁
たつむら・じん
昭和15年兵庫県生まれ。38年京都大学文学部美学科卒業。同年NHK入局。49年映画『キャロル』を制作、監督したのをきっかけにNHKを退職、独立。以後、ドキュメンタリー、ドラマ、コマーシャル等の制作に邁進。平成4年より『地球交響曲』の公開を始め、現在『地球交響曲 第九番』を制作中。著書に『地球(ガイア)のささやき』(角川ソフィア文庫)などがある。