バブル経済崩壊後の不況をはじめとする様々な困難と向き合い、見事、大型施設のV字回復を果たした立役者がいる。あしかがフラワーパーク、はままつフラワーパークを再建した塚本こなみ氏、新江ノ島水族館を全国屈指の人気を誇る水族館に育て上げた堀一久氏である。共に強固な信念と高い志を抱きながら厳しい改革に臨んだお二人の歩みは、仕事や人生の知恵に溢れている。
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浜松市花みどり振興財団理事長
塚本こなみ
つかもと・こなみ
昭和24年静岡県生まれ。造園家であるご主人の仕事を手伝った後、グリーンメンテナンス、環境緑化研究所の2社を設立。樹木医になり、足利の大藤を移植・デザインを担当。造園指導などを続ける傍ら平成11年あしかがフラワーパーク園長に就任。25年はままつフラワーパーク理事長に就任。卓越したアイデアと努力により赤字に陥っていた両園のV字回復を果たす。
新江ノ島水族館社長
堀 一久
ほり・かずひさ
昭和41年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、平成元年に住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。14年江の島水族館に専務取締役として入社。16年江ノ島マリンコーポレーション(江の島水族館から商号変更)の社長に就任。26年新江ノ島水族館社長に就任。